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昨年12月の面会報告

昨年12月の面会報告(ニュースの原稿)です。文昭が言うように、今年は、
星野再審にとっても、大きな年になります。今年も、よろしくお願いたします。

                                 星野暁子

            12月徳島面会日記

                          



 12月7日、曇り。先週届くはずの文昭からの手紙が届かなかったので、また懲罰にあっているのではないかと心配したが、文昭は元気だった。「手紙の字数制限があって、書き直しをして昨日出した。暁子が東京に戻る頃には着いているだろう」と文昭。「一行に2列書くのは前にも問題になったからやめている。

今回は、つけ足して書いたのを問題にしてきた。字数制限まで言ってきている」

文昭の手紙によれば、規則にないにもかかわらず、便箋一枚に600字書いて

いるから400字に減らすように言ってきているとのことだった。「私たちにとって、面会が2回に限られている中で文通は大事。私の手紙の黒塗りについては、問題にしているから今はしてきていないけど、今度は文昭の方にやってきている。本当にひどい」と私は言った。

 気をとりなおして、11月27日の星野全国集会のことを話した。「仙田君が、

集会の準備過程のことまで写っている写真を送ってくれたのが、昨日届いて、全体の様子が伝わっている。暁子の手紙も、届いている」と文昭は言った。「みんな大成功だった。感動的な集会、よかったと言ってくれている。人数も600人で、昨年に比べてかなり増えた。あと2〜3年で出るという文昭の決意も

効いているし、2月に徳島刑務所包囲闘争をやるという労組交流センターと再審連絡会議の方針、訪米の成功も影響している」と私が話した。文昭は「99%の闘いで勝利するということも一致できたし、暁子が言っていて、僕も意識して書いた分割民営化攻撃と星野への無期攻撃が一体の攻撃だったことも出せて

よかったと思う」11・6は、一万人にならなかったのに、なぜ星野があんなに増えたのかと言っている人がいると伝えた。文昭は「11.6は、人数はそんなに増えなかったけど、モチベーションは変わっているのではないか。今、世界じゅうの人が立ち上がっている。非正規が増え、闘わなければやっていけない中で、みんな生きている。原発事故は、資本主義の危機の象徴。原発に立ち上がった人が、みんな職場の問題に立ち上がるかというと、壁もあると思うが、労働者の力で、社会を変えられるという確信は高まっている」と言った。

 12月8日、雨。元木君が来ていると伝えた。「よろしく伝えてほしい。頑張ってくれって」と文昭は言った。宅下げした絵を見ながら話をした。「希望―被災地の皆さんと共に未来を!」と題された絵は、子どもを抱いた私が中心に描かれ、二組の母子が海(津波)から、鳥や花々とともに立ち上がっている絵だった。「真ん中の女性は、暁子なんだ。意識しなくても似てくるんだ。シャガールみたいに描きたいと思う。花は、新潟の片桐さんが差し入れてくれた本の山の花々からとったんだ。暁子が喜んでくれるとうれしいよ」と文昭。

 健康状態を聞くと、「水を飲むようになってから、頭痛も治まっているし、心臓の痛みもなくなっている」と言った。

 2月の徳島刑務所包囲闘争の話に移った。「金山君から手紙をもらっている。刑務所が外からも注目されることは、徳島刑務所にとってもいいことだ。一ヶ月ぐらいの準備期間をとって、徳島でも活動するようにしたいということだったけど。一ヶ月前に絵画展をやって情勢をつくるようにしたらいいと思う」

と文昭。

 アメリカの話になった。「ゼルツァーさんたちが、日本から帰ってから、サンフランシスコの日本領事館に申し入れをしてくれていること、頑張ってくれていること、心強く思っているよ」と文昭は話した。

 そして、「全国集会での暁子の発言よかった。特に、僕が37年間、屈せずに

闘ってきた地平は、ともに闘ってきたみんなの地平だというところがよかった。

中に入っていると、なかなかそうは思いにくい。みんなといっしょに闘っている暁子から学んだんだ。11・14の渋谷の闘いで亡くなった永田典子さんのこと、昔は、毎年とりあげていた。今回とりあげたこと、僕もうれしかったよ。

来年は、星野再審にとっても、大きな年になる。頑張ろう」と文昭は言って、今年最後の面会を終えた。
by kenagena38 | 2012-01-03 19:58
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